この記事では、これからサイト運営を本格的に始める方や初心者ブロガーの方、PVが上がらずに困っている方向けに、今日からでも始められる、サイトのPV数を増やす方法を紹介していきます。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

あなたは、「Google が掲げる 10 の事実」をご存知でしょうか?
これはGoogle が会社設立から数年後に作ったもので、彼らはこれらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めている、いわば政府のマニフェスト、会社の社訓のようなものです。
そしてその1文目にはこのような文章があります。
「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。
広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
Googleはユーザーにとってもっとも利便性の高い検索結果をだせるよう、つねに改善を続けています。この大前提が分かってさえいれば、
・被リンク数を意図的に増やすブラックSEO
・他のサイトのコピペorリライト記事ばかりの内容がぺらぺらのサイト
・スパム行為
これらが現代のSEOにおいては愚策であることは言うまでもないでしょう。
たしかに、これらの手法だけでアフィリエイトで稼げてしまう時代も過去にはあったそうですが・・・。
現代の日々優秀になっているGoogleのAI技術の前では、そのようなサイトは上位表示されなくなっていますし、今後もどんどんと淘汰されていくことでしょう。
自演リンク(サイト運営者による意図的なリンク)によるGoogleのペナルティーにおびえる日々を過ごすよりも、しっかりとしたコンテンツを作って堂々とサイト運営をするほうが、精神的にも楽ですしね。
ではここから、本当にユーザーのためになるサイトを作ってPV数を上げるにはどうすればいいか?といった話をしていきます。
2.回遊率を上げる

まずは1ユーザー当たりの回遊率を上げることが先決でしょう。これは計算すれば分かることなのですが、
「PV数=1ユーザーあたりの平均PV数×ユーザー数」
という式で求めることが出来ます。
極端な話、ユーザーがサイトに訪れて最初の記事読み、「なにこの記事、内容うす・・・」となってすぐに離脱されてしまうサイトと、コンテンツも導線もしっかりしており、見やすいサイトになっていてユーザー当たりの平均PV数が10PVのサイトでは、トータルの月間PV数に10倍のひらきが出てくるんですよね。
回遊率を上げるために意識すべきことは2つで、“導線”と“記事の見やすさ”です。
①読者の導線を意識する
例えばコンビニやスーパーで、ドリンクやおにぎり、お弁当がお店の奥に置いてあるのは有名な話ですよね。
お店でよく売れる商品を店の奥に配置することによって、お客さんがお店に来た時に買う予定ではなかったスナック菓子やアイスなんかも目に入り、ついつい買ってしまうことでお店の売り上げが上がる、というわけです。
また、コンビニでは雑誌を窓際に配置して、立ち読みのお客さんが外から見える位置にいることによる集客効果を狙ったり、レジ横に30円くらいのチョコレートや値下げした商品なんかを置いて、さらなる売り上げアップを狙ったりなど、顧客目線での工夫がたくさんされています。
前者は、行列のできるラーメン屋さんには店の味は知らなくてもとりあえず入ってみたくなる、というのと同じ心理効果で、後者は文字通り「財布のひもが緩んだ」タイミングを狙った手法ですね。
これをサイト運営に活かすとすれば、
・新着記事や人気記事をサイドバーに表示する
・それらの記事にブックマークの数やPV数を載せ、読者にアピールする
・記事の下に関連記事のスペースを用意する
・内部リンクを積極的に使う
・コンテンツ一覧ページを作る
といったことが考えられます。
②記事の見やすさを意識する
とつぜんですが、下記の文章は読みやすいでしょうか?
“まずは1ユーザー当たりの回遊率を上げることが先決でしょう。これは計算すれば分かる事なのですが、「PV数=1ユーザー当たりの平均PV数×ユーザー数」という式で求めることが出来ます。極端な話、ユーザーがサイトに訪れて最初の記事を読み、「何この記事、内容薄・・・」となってすぐに離脱されてしまうサイトと、コンテンツも導線もしっかりしており、見やすいサイトになっていてユーザー当たりの平均PV数が10PVのサイトでは、トータルの月間PV数に10倍のひらきが出てくるんですよね。”
先ほど書いた文章をコピペしたものなのですが、きっと先ほどよりも読みずらかったのではないでしょうか?
理由は、改行が適度にされていないことと漢字が多いことの2つです。
人の集中力は一般に、4行までしか続かないと言われています。先ほどは適度に開業していた文章も、ここまでズラズラーっと書くと、読みにくくなってしまうんです。
また、漢字の量も大切です。僕はコンテンツを書くときには「漢字3~4:ひらがな7~6」の割合を意識しています。
内容によってはなかなか難しかったりもするのですが、体感としてこれより漢字の割合が増えると、読みずらくなって離脱率もあがる傾向にあるように感じます。
③カテゴリー分けをする
これは記事自体の見やすさとは違うのですが、記事が増えてきたらカテゴリー分けもしていきましょう。
コンビニのたとえで言えば、カテゴリー分けの無いサイトはいわば、“商品がジャンルごとに分かれていないお店”です。
スポーツドリンクを探しているのに、なぜか他のドリンクのそばにない、よくよく探してみると、お弁当の隣にあった・・・。こんなお店嫌ですよね。笑
そうならないためにも、カテゴリー分け、ジャンル分け、というのは大切になってきます。
3.記事を増やす

ちょっと根性論のようになってしまいますが、やはり記事数は大切です。
この記事の想定読者である、これからサイト運営を本格的に始める方、初心者ブロガーの方であれば、情報発信やマーケティングの基礎を学ぶ、という意味でも、できるだけ記事作成は外注に任せず、ご自分で書いたほうがいいかと思います。
そのうえで量にこだわれば、自ずと質も上がってきます。はじめのうちはどの記事が読者に刺さるかなんて分かりませんので、とにかく量(分量×更新回数)にこだわって行きましょう。改善はその次です。
じゃあどれくらいの記事を書けばいいのか?というと、
・ボリュームは2000字以上
・想定読者が明確で、本当にその人のためになる記事
・キーワードは意識して入れる
の3つを満たしていればOKです。
まずボリュームについてですが、これも賛否両論ありますが、僕は2000字以上は必要、と考えています。
たしかにこの反例なんていくつもあるんですよ、有名サイトの記事なんかだと500字くらいの記事が月間1万PVを稼ぎ出していることなんかもわりとザラだったりします。
しかし、しかしです。それはキーワード選定にも記事の執筆・構成にも熟練したライターさんやサイト運営者さんの場合であって、この記事の想定読者さんの現状のスキルでは難しいのでは、ということです。
現にこの記事もここまでで3000字を超えています。
最初のうちは量を書き続けるのは億劫かもしれませんが、多くの分量を書けばその分、論理的な文章の構成力も付きますし、例えば「○○のやり方3選!」よりも、「○○のやり方10選!」のほうが多くの内容を網羅しているため、読者に刺さる確率も高くなります。
また、内容に関しては本当に読者のためになるものであればなんでもOK!だと思っています。
ほんとうは想定読者(ペルソナ)の設定をし、その読者が心から欲しているコンテンツを毎日更新で提供し続ける!というのがベストですが、最初のうちはどのコンテンツが読者に刺さるかなんてわかりません。
まとめ
サイトを構築していくうち、思ったよりもこのジャンルのコンテンツがうけているから増やしていこう、なんてなることはザラですし、何よりそんなにためになることばかりを書こうとしていると、息が詰まります。
まずは量を出すこと、その上でアクセス数も分析しながら質もどんどんと上げていくことが、SEO対策には重要です。
そのうえで検索でヒットさせたいキーワードを意識し、タイトルや文章中にも適宜入れていくことも意識しましょう。