【完全版】薬事法と広告表現まとめ

広告を作成していくうちに誰しもが対面することになるのが、「薬事法」という大きな壁。

「広告の審査で薬事法を理由に落とされた!」

「薬事法の表現の基準がそもそもわからない…。」

この記事では悩みを抱えていらっしゃる方向けに、薬事法の基本から表現方法までをご説明していきます。

※薬事法は平成26年11月25日から、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(略称:医薬品医療機器等法)」に名称が変更となりましたが、本記事では便宜上、「薬事法」と表示させていただきます。

1.薬事法とは?

この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。

<薬事法第1条>

つまり薬事法とは、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の4種類についての品質、有効性及び安全性の確保をするために定められた法律です。

加えてそれらの安全性を確保するために製造、表示、流通、販売、広告などについて細かく定めたものであるため、広告を取扱う私たちにとって切っても切れない関係にある、と言えるでしょう。

ここで上に挙げた4つの物の違いを確認していきます。

(1)医薬品

「治す」ことを目的としている。例)医師が処方する薬、薬局で購入可能な風邪薬、胃腸薬、目薬等。

(2)医薬部外品

「防ぐ」ことを目的としている。例)薬用歯磨き剤、薬用化粧品、薬用化粧品、除毛材、育毛剤、浴用剤等。

(3)化粧品

「美しく見せる」「隠す」ことを目的としている。例)スキンケア用品、メイクアップ用品、基礎化粧品、シャンプー、リンス、石鹸等。

(4)医療機器

「体に影響を及ぼす機械」を指す。例)電子マッサージ器、補聴器、血圧計、体温計等。

以上が、薬事法で大切となってくる4つのキーワードです。特に、「医薬部外品」「化粧品」は厚生労働省の定める薬事法によって表現が規制され、『薬事法に則って表現されているかどうか』が媒体側の判断基準の一つとなります。

基本として、自分の宣伝したい商品が「医薬部外品」なのか「化粧品」なのかで表現方法の幅は大きく変わってきます。

次の項目では表現方法を解説していきます。

 

2.表現方法の注意点

(1)健康食品・サプリメント

広告を作成する中で一番表現方法に気を付けなければならないのが、健康食品・サプリ類です。

健康食品・サプリは薬事法対象の4項目には含まれてないので、直接薬事法の制限を受けることはありません。しかし「薬事法の世界に入り込むこと」で薬事法違反となり制限対象となる場合があります。

健康食品の宣伝で許容される表現

①栄養補給を目的

②健康、美容の維持を目的

③健康増進を目的(○○と相性がいい、改善、摂取する)

健康食品の宣伝で使用不可の表現

①身体の組織機能の一般増強、増進を主たる目的とする効能・効果

②疾病治療または予防を目的とする効能・効果

③医薬品的な効能・効果の暗示(吸収を高める、治癒力を高める、服用する)

使用不可の表現を広告に取り入れることで、薬事法の制限対象となってしまうので広告作成時には今一度確認していきましょう。

(2)医薬部外品・化粧品

医薬部外品は「防ぐ」ことを目的とした商品なので、○○を防ぐ、○○な状態にするなどの根拠のある表現が良しとされています。

反対に化粧品は「綺麗に見せる」「隠す」ことが目的なので、医薬部外品と比べると表現の幅が狭まり、アバウトな感じになりますが、基本的に似たような表現を扱うことが出来ます。

医薬部外品の表現例:しみ・しわを防ぐ、肌を健やかな状態に保つ、肌に潤いを与える など

(3)その他

広告表現はつい過剰になりがちです。特に、「これを使ったら治る!」などと言い切ったりする断定的な表現は過剰広告とみなされるので徹底的に使わないようにしたいところ。

それに加えてもう一つ注意すべきなのが、「美白」についてです。美白について許可されている表現は以下となります。

・メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(承認を受けた効果効能に基づく表現)

・美白*:メラニンの生成を抑え、日焼けによるしみ、そばかすを防ぐ(*:注釈を必ず併記)

これら2つ以外の美白表現を用いると薬事法に抵触することになるので注意しましょう。

 

3.役に立つサイト

続いて、広告を作る際に役立つサイトをご紹介していきます。

「薬事法規マーケティング協会」

こちらのサイトでは、使用したい広告表現が薬事法に触れてないかチェックすることができます。

さらに、健康食品として使用したい原材料が医薬品成分に該当するかどうかも分かるそう。

1日何回でも無料で使えますが、1回に入力できる文字数が30文字までなのでご注意を!

「東京都福祉保健局」

東京都が定める薬事の基準についての詳細を閲覧することが可能です。

「薬事法ドットコム」

健康美容ビジネスに関わる薬事法・医師法・医療法・景品表示法・食品衛生法・JAS法等に関するルールがすべてわかる日本で唯一のサイトという位置づけがなされています。

 

まとめ

いかがでしたか。

薬事法については医薬部外品か化粧品かによって表現方法が違ってくるのが難しいところですが、徐々に慣れていきましょう。

そして今まで広告を作るときに薬事法を意識していなかった方は、今後ぜひ意識してよりよい広告表現を追求してみてくださいね!