今回はディスプレイ広告における効果的なアカウント構成の仕方の1つとして、除外設定について解説していきます。
この記事は運用中級~上級者向けのものになりますので、「まだ広告運用を始めたばかりで右も左も分からない・・・」「除外設定の詳しいやり方について教えて!」という方向けではありません。
あくまでも、「広告運用の基礎は分かっている」「今後ステップアップしていくために、YDNとGDNの除外設定の違いや効果的な使い方について知りたい」といった方向けの記事になります。
目次
除外設定について

以下、7つの除外設定とその効果的な使用方法について書いていきます。使い方が特徴的だったり、特に効果が出やすく、ぜひ設定して頂きたいものには◎を付けました。
1.ディスプレイネットワークのキーワード
YDN:除外不可
GDN:除外可
効果的な使用方法:必要に応じて設定していく。
まずはキーワード設定についてです。これは主にリスティング広告で使われますが、実はディスプレイでも設定できるためご紹介しました。
使い方・考え方はリスティング広告のそれと一緒です。レポートをダウンロードして、極端に効果の悪いものについては除外していく・・・という王道のやり方がベターでしょう。
2.プレースメント◎
YDN:除外可
GDN:除外可
効果的な使用方法:効果の悪いサイトの除外
次はプレースメントです。プレースメントとはサイトURLのこと。
サイトによってはアクセスが多く広告が多く表示されるものの、雑記サイトに近い形態でサイトを訪れるユーザーの層が広すぎる、またそれによってCVに結び付かない、といったことがしばしば見受けられます。
そんな時は是非プレースメントによる除外設定を行ってみましょう。
あまり積極的に使っている方は多くない印象ですが、非常に費用対効果の良い除外設定と言えます。
3.インタレストカテゴリ
YDN:除外不可
GDN:除外可
効果的な使用方法:必要に応じて設定していく。
特筆すべき点はありません。笑
広告を出稿している期間が長ければ長くなるほど、CVに結び付くユーザー、結び付かないユーザーの傾向が見えてくることでしょう。
それに応じて使い分けていただければいいかと思います。
4.トピック
YDN:除外不可
GDN:除外可
効果的な使用方法:必要に応じて設定していく。
インタレストカテゴリ同様、特筆すべき点はありません。笑
広告を出稿している期間が長ければ長くなるほど、CVに結び付くユーザー、結び付かないユーザーの傾向が見えてくることでしょう。
それに応じて使い分けていただければいいかと思います。
5.ユーザー属性
YDN:除外不可
GDN:除外可
効果的な使用方法:必要に応じて設定していく。
ユーザー属性とは、性別・年齢・子供の有無によるユーザーの分け方のことです。
そもそもユーザー属性についてはある程度絞って広告を出稿することが多いかと思います。
ただ、例えばご老人の方向けのサプリメントを売るとして、とりあえず40歳~には広告を配信していて、これからは60歳以上にターゲットを絞る場合を考えてみましょう。
ターゲット設定を変更することでもそれは実現できますが、今後また40~60歳にも配信をするかもしれないければ、除外設定によってユーザー属性を絞り込んだ方が後々のデータが見やすくなったり、設定が楽になる、というメリットがあります。
6.リターゲティング◎
YDN:除外可
GDN:除外可
効果的な使用方法:新規ユーザーと既存ユーザーの切り分け
リターゲティングによる除外設定は主に、新規ユーザーと既存ユーザーの切り分けに使います。
詳しくは次の章で解説していきます。
7.サイトカテゴリオプション
YDN:除外不可
GDN:除外可(※キャンペーンのみ)
効果的な使用方法:不必要なコンテンツの除外。
サイトカテゴリオプションとは、媒体が設定した任意のコンテンツの事です。
ただこれはGoogleのキャンペーンのみでしか使うことが出来ないため、出番はほとんどないかな、というのが素直なところです。
リターゲティングを行う際の注意点
前の章で、リターゲティングは新規と既存ユーザーの仕分け(切り分け)に使うことが出来る、と述べました。
その点についてもう少し詳しく書いていきます。
イメージとしては、
新規ユーザー=リターゲティング以外の配信方法 + ターゲットリストの除外設定
既存ユーザー=リターゲティング(※ターゲットリストを活用)
という感じ。
つまり、新規ユーザーには除外設定でリタゲ以外の広告が出るようにして、既存ユーザー(すでにサイトに訪れたユーザー)にはリタゲの広告だけ出しましょう、ということです。
まとめ
この記事では、ディスプレイ広告運用における7つの除外設定の効果的な使い方について解説していきました。
とくにプレースメントとリターゲティングの2つはYDN、GDN共に使うことができ、比較的効果もはっきりと出やすいのでぜひ使っていただければ、と思います。